YouTubeのJFX LIVE(2022.10.13)小林芳彦社長のお話で、投資手法や中長期の見通しなど、何度も復習して見返したいものを抜粋しました。
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クロス円について
クロス円の求め方
小林社長の解説に補足を加えています
米ドル以外の通貨を取引する場合、まず、円で基軸通貨の米ドルを買い、その米ドルを使って別の通貨を取引する。クロス円の計算方法は、ポンド、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル(掛算通貨)とそれ以外(割算通貨)に分けられる。
掛算通貨
掛算通貨とは、ポンド、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドルの4つで、対ドル表記をする時、GPB/USD、EUR/USD、AUD/USD、NZD/USDとその国の通貨が米ドルより先にくる。
ポンド円、ユーロ円、オーストラリアドル円、ニュージーランド円の4つは、ドル円×他通貨ドルで求める。
クロス円の売値を計算する時は、レートパネルの左に出ているドル円のBID(レートが小さい方)と他通貨ドルのBID(レートが小さい方)を掛算する。
クロス円の買値を求める時はその逆で、ドル円のASK(レートが大きい方)と他通貨ドルのASK(レートが大きい方)を掛算する。
割算通貨
掛算通貨(上記4通貨)以外を割算通貨という。対ドル表記をする場合、USD/CHF、USD/CADなどその国の通貨より米ドルの方が先にくる。クロス円を求める場合は、USDが分子にくるので、ドル円÷他通貨ドルで求める。
クロス円の売値を計算する時は、レートパネルの左に出ているドル円のBID(レートが小さい方)と他通貨ドルのASK(レートの大きい方)を割算する。
クロス円の買値を求める時はその逆で、ドル円のASK(レートが大きい方)と他通貨ドルのBID(レートが小さい方)を割算する。
YouTubeタイムスタンプ 50:16
ドル円が動かない時のクロス円の動き
ドル円が動かない時、ポンド円とポンドドルのチャートはほとんど同じになる。
理由は上記の通り、ポンド円=ドル円×ポンドドルのため。(注:2022.10.13は解説時までドル円が全くと言っていいほど動いていなかった)
YouTubeタイムスタンプ 52:47
以前の切り抜き記事で、以下の様に答えていた理由はポンド円がドル円とポンドドルのどちらの影響も受けるからですね。
2022.10.6「ポンドドルとポンド円のどちらがおすすめか?」
→ポンドドルを推奨
→ドル円、ポンドドル、ポンドドルのチャートを3つ開いて、ポンド円がドル円とポンドドルのどちらに引っ張られているのか確認する
ストップがどこにあるか考えて順張りする
ポンド円が短期足で大きく動くとき、そのまま上がるか、行って来いで戻るかを見分ける方法はありますか?
例として、今日の5分足のチャートを見てみる。
162.80-85円の段階で163.80円手前まで上がる想定なら、当然買いで付いていくが、最初はどこまで上がるかわからない。
「163.00~163.10円位を売ってもよさそうだな」もしくは、「163.20円を抜けたら危ないな」などと思うかもしれない。ただし、162.80-85円の時にレベル感で売り上がるのは難しい。
そのため、逆張りよりもどこにストップがあるかを考えて、抜けた時に順張りをした方がよい。
YouTubeタイムスタンプ 55:03
日銀介入関連
日銀介入で10円の暴落はあるか?
10円暴落することは考えられない。
どちらかというと、141~143円とかに、ファンドが買いで待ち構えていると思う。
売りが売りを呼んでというよりも、買いオーダーがびっしり並んでいるから、突っ込んでいった連中がショートで捕まるという気がしないでもない。
例えば、147円台から140円割れまで実弾で撃ち落とすのであれば、130円台まで突っ込むのは当然考えられるが、過去を見ると、だいたい介入が始まってから3円が1つの目途となっていた。
前回、どこまでやったのかはっきりしないが、介入で3円位落ち、その後、損切が出て5円落ちたのではないかと思う。巻き上がった後、もう一度介入したのかもしれないが。
もし、147円台からあったとしたら、介入は144円台までで、そこから下はちょっとわからない。
YouTubeタイムスタンプ 06:36
ドル円が大きく調整するならどれくらいになるか
大きな調整があるとすれば、147円台に突入した時に介入があるかどうかだと思う。介入で3円、それにロングの損切がプラスαで出て142円。トータル5円位までの下落で、140円までは届かないと考えている。
YouTubeタイムスタンプ 09:55
介入でドル円が下がったら、クロス円のポンド円も暴落するのか?
暴落する。
例:ポンド円の下落幅
ドル円:147円、ポンドドル:1.11
↓ 日銀介入でドル円が3円下落
ドル円:144円、ポンドドル:1.11
この時のポンド円の変化
147×1.11=163.17 (1)
144×1.11=159.84 (2)
(1) - (2) = 3.33
ポンド円は3.33円下落することになる。
例:ユーロ円の下落幅
ドル円:147円、ユーロドル:0.97
↓ 日銀介入でドル円が3円下落
ドル円:144円、ユーロドル:0.97
この時のユーロ円の変化
147×0.97=142.59 (3)
144×0.97=139.68 (4)
(3)- (4) = 2.91
ユーロ円は2.91円下落することになる。
日銀介入時にドル売りになって、他通貨ドル(ポンドドル・ユーロドル等)が上がれば下落幅は少なくなる。(ドルが売られるという事は、分母が小さくなるためポンドドルが上がる)しかし、日銀介入のドル円の下落幅を相殺するだけ他通貨ドルが上がる可能性は皆無に近い。
クロス円は、損切を巻き込み、ドル円の下げ×他通貨ドルのレート以上に落ちる可能性がある。
YouTubeタイムスタンプ 17:39
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