2022.10.31のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、ポンド円が跳ねるポイント、ドル円は150円超行くか?ナンピンは効果的?などを解説しています。短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。
なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。
スキャトレでお勧めの時間帯
ただし、統計学的に見て、休み明けの月曜日の仲値が不足するケースが非常に多い。そのため、朝に買って、仲値までの持ち上がりで利食いをして、少し貯金を作っておくことも有効。
また、欧州時間は、アジアのポジションの傾きを見て、欧州勢、ロンドン勢が仕掛けてくる可能性が高い。慣れてくれば、欧州時間に入った直後がトレードしやすいと思う。
欧州時間でドル円が動く要因
欧州時間でドル円がよく動く要因は、やはり英国の資金量なのでしょうか?
どこまで正しいかよくわからないが、円は金利の上がらない通貨ということで、世界的に見て弱い。今後、数回、大幅に金利が上がると思われている米国、欧州通貨、ポンドは買いやすい。そのため、「円売り、他通貨買いのトレンドが非常に明確に出ている」と海外のファンドが考えているのではないか。
英国の資金量というよりも、ロンドンマーケットは一番厚みがあるので、参加しやすい部分がある。
その中で円がよく動くというのは、方向感がはっきりしているので円売りを仕掛けやすい、もしくは、溜まりすぎたポジションが反落する場合に売りやすいからだと思う。
YouTubeタイムスタンプ 07:18
介入の警戒感が薄くなった?
148円台ぐらいで揉み合っている時は、多分、介入してこない。150円アッパーでそれなりに介入計画が強まり、151円台のミドルから152円にかけてはもう 完璧に介入アラートだと思う。
145円近くで介入して押し下げたらすごいが、多分それはないだろう。介入警戒感が出てくるのやっぱり150円手前ぐらいかなと思う。
148円台は、介入警戒感が薄いので、今ここで何かしらの買いが入れば、148円ミドルは突破する気がする。もしくは、147円台は、押しを買ってみようという人間が増えてきてもおかしくはない。
YouTubeタイムスタンプ 19:04
本来は成行でトレード
損切が浅いこともあるが、ユーロが夜の指値で結構やられることが多い。
本来は、指値をしないでその時間帯を待ってやるというのが自分のスタイルだと思う。お客様にある程度方向性や自分の考えをお伝えする時に、どうしても現状ベースの指値の話をしてしまう。
それでは、ドル円を先ほど(相場展望で)話した147.90円に買い指値を置いて寝るかと言ったらそうではない。147.90円近辺を買いゾーンで見つつ、自分が起きている時間帯に下がってこなかったら、やめて寝るというのが一番良いと思う。
変化の状況を見ながら成行で買うスタンスをお勧めしたい。要するに、寝ながらポジションを取るなということ。利食いは指しても良いが、その代わり、ストップも必ず置く。売りでも買いでも叩いてポジション作るのが一番良い。
今よりも低い買いが付くということは、何かしらの売り材料が出ていて、もっと早めに買っている人たちが投げるから下がってくるわけ。もしくは、売り責めをする人間がいるから下がる。
売り要因がわからず、買いを入れている人は、指値を外した方が良いかもしれない。売りが強まっていくのであれば、何もそこに流れに竿をさして買う必要はないと思う。
そこの時間帯まで起きていられないのであれば、買いの指値をものすごい深いところに入れて対処しても良いのかもしれない。
YouTubeタイムスタンプ 32:51
年末に向けての注意点
ファンドの解約で12月じゃなくて11月決算もいっぱいある。45日ルールで11月末が決算だと、10月半ばぐらいまでにそういった弾が出る。
あと、12月決算に向けて、パフォーマンスの悪いところは11月中旬までにファンドを閉じるところが出てくるかもしれない。
そのような時に、益出しとは違うが、換金処分で現金化する動きが出てくる可能性あるので注意が必要。
YouTubeタイムスタンプ 39:54
12月にかけて150円超あり?
ドル円が150円を超えていく可能性はありそう。全世界で12月にレパトリ(注)をやることになれば、基本的には各国で得た収益をドルに変えて本国送金することになる。
1年間分を全部ドルにする必要はなくて、毎月次でやればいいだけの話なので、それほどのインパクトはないかもしれないが、やはり12月はドル高要因が多い。
日本に限って言えば、各国で儲けたものを円に換えるわけだから、当然外貨売り、円買いになる。(決算対策でいえば、来年2月位が一番、円のレパトリが大きい。)
ヒーティングオイル関係を含めて需要期にあたる。原油その他を輸入するにしても、日本に到着するまでに時間がかかるので、前もって外貨を準備する必要がある。スポット原油価格が上昇すれば、ドルが不足するので買わざるを得ないという需要がある。
140円を割って下落していく可能性は、アメリカの利上げが打ち止めにならないと厳しい。年内は当然そのようなことはないし、来年以降も少なくとも横這いと考える。
年初に金利が上がるかもしれないという人達がいれば、ドルが大きく下落することにはならない。レンジと見て、ショートを振る人間が出てくれば、150円超えにピンポイントでストップロスが溜まるので、それを付けに行く可能性もある。
YouTubeタイムスタンプ 44:39
ポンド円が跳ねるポイント
ポンド円は高値更新しましたが、11月12月は底堅いイメージでしょうか?
自分もどちらかと言えばそう思う。
トラス政権がひど過ぎた。現在の首相は、財務大臣をやっていた人なので、経済的に見てトラスさんよりは良いだろうとマーケットがウェルカムをした。
ポンドに関しても一時的に急落をした後で、もみ合ってはいるが、流れから言ったら、じわじわと上がってきている。
チャート的なポイントいえば、1.1735-40は、その手前で止まって、止まって、ぶち抜けて、損切がでて戻ったところをピンポイントで止めて急落している。
そのため、もし、この1.1735-40を抜けていけば、否が応でも瞬間的にポンドが買われるので、頭に入れておいた方が良い。
YouTubeタイムスタンプ 48:39
ナンピンは効果的?
株だとナンピンは難しいと言われますが、FXのスキャルだと効果的ですか?社長もよくナンピンしますよね?
はい。そうです。私は、ワンプライスで入ろうという考えではない。
自分がここで5万ドル売りたいなと思えば、1万ドルを何回もやってみる。売り買いをしながら感触を見たい。
例えば、今、ドル円が147.277円。これを売って、147.267円になった。では、147.268円も行ってみよう。次、147.25円台が来るのか、147.27円台に戻るのか、プライスを見ながら何度か売ることによって「あれ、下値が結構固い。上がってきたので、止めた方が良い」等と確かめる。
どちらに転ぶかわからないから、数回やりながらレートのプライスアクションを見たい。打診売りをしている最中にやられてしまったら、そこで切れば良い。
ナンピンというより、分割エントリーの中で、方向感がわかったら良いなと思いながらやる。
プライスアクションだけではなく、チャートでストップロスが隠れていないかどうか他通貨も含めて見ておく。
売ったら下がって、もう1回売ったら、さらに下がってという場合、自分のタイミングに合えばどんどん売る。そして、「ある程度のところで揉んだら半分以上やめる」というスタイルにすれば良いのかなと思う。
YouTubeタイムスタンプ 51:40
株式も米ドル以外の通貨も下落?
年末にかけてのリスクはいろいろありすぎで、年末に向けニューヨーク株式の下落も大きな不安材料です。この十数年何があっても好調だったGAFAは業績悪く実際に大きく売られています。いままでになかったことです。金利も高止まりするので、さらに株式も米ドル以外の通貨も下落しそうに見えます。
これはそうだと思う。ずっと金利を上げてきているのに、株式が崩れずに上がり続けるなんて一般的にないはず。株が高値を更新したと、買って持っていらっしゃる方もいるが、崩れ始めたら怖いだろうなと思う。
債券にお金がシフトするのであれば、株を売って米債を買うことになる。そして、その行為により、アメリカの長期金利が下落する形になる。今のところ、米債の利回りとドル円のレートの相関関係は非常に高い。そう考えると、米株から米債へのシフトがドル売りにつながる可能性は十分にあると思う。
YouTubeタイムスタンプ 1:01:25
財務省もテクニカル分析をやる?
財務省は、めちゃくちゃテクニカル分析をしている。
1990年代半ばぐらいに自分がクレディスイスにいた時も、日銀や大蔵省(現財務省)に行ってテクニカルの講義をしていた。皆さん、すごく勉強熱心で頭の良い方達だから、チャートをすぐに理解された。2~3年経ったら、その方達がいなくなって、また素人が入ってくるが、セミナーをやれば、半年後ぐらいには十分テクニカルな話をできた。電話で「かくかくしかじかで、これはどう思うか?」と質問が来たりした。ある程度のプロになれる方達だから、チャートはしっかりと勉強されている。
YouTubeタイムスタンプ 1:10:10
実需は指値をする?
買えていない実需に買わせたいのであれば日本時間に介入するのが1番な気がするのですが… 指値が付いているのでしょうか。
実需は、付いても付かなくても、必ず指値を置く癖がついている。本当に買いたい時に、146円、145円、144円台と離れたところにバラバラ指値をすることが多いので、夜中に介入があった時は刺さる。
財務省や日銀は、「今から介入する」とリークをするようなことはしないが、「どのあたりまで、御社の先物予約比率はできていますか?」みたいなことはヒアリングしていた。
昔、ドル売り介入をしたい時に、財務省や日銀が輸出企業に電話をかけて、実需に売らせようとしていたことがある。(小林社長の顧客談)
YouTubeタイムスタンプ 1:11:56
介入で急落は買い?
介入急落は買いですかね?
基本そうだと思う。自分が介入担当をしていた頃は、大蔵省が「単一マーケットで3円を超えるような乱高下は好ましくない」という言い方をした。それで、日銀介入で3円を超えないうちにだいたい止まっていた。146円から介入したら、143円ぐらいで止まるイメージがある。
今回、9/22に介入があった時に、3円ぐらいで止まるかと思っていたら、5円近く落ちていた。10/21も同様に5円ぐらい、10/22も介入だとしたら、4円半ばぐらい下げている。
それが何か考えてみると、例えば、120円の3%で3.6円、150円の3%で4.5円となる。変動幅で3%以内に収めるとか不文律があるのかと考えたりする。そのため、少なくとも4~5円動けば、介入は止まると考えて良いと思う。
YouTubeタイムスタンプ 1:14:35
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