2022.11.10のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、年末相場の動き、スキャルピングの損切幅・エントリーポイントなどを解説しています。短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。
なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。
年末相場の動き
年末相場について教えてください。今年は動きますでしょうか?それとも急に動かなくなるでしょうか?
これは、なんとも言えない。11月がファンドの決算期にあたっているケースもある。
今年のバジェットを到達しているディーラーはあまり無理をせず、12月早々に長いクリスマス休暇に入るというのが一番よくあるパターン。
儲かっておらず、クビになってしまいそうなやつは、フルポジションを持って12月にめちゃくちゃ動かす。そういった人間は、8月9月10月ぐらいにワーニングが出ていて、「今年儲からないとクビだよ」と言われているはず。
米系はどうかわからないが、私がいたクレディースでは、12月末に銀行に在籍していると、2月か3月のパフォーマンスボーナスの対象になるため、クビにする場合にはクリスマス前後に解雇される。
そういった事情があるため、「どうせ何もやらなくてもクビになるのだから、めちゃくちゃぶん回して利益が出たら儲けもの」と一発勝負を連日やる。
年末は、ジュニアアシスタントがウォッチしているが、まともな人間が休暇に入っていて、市場が薄い中、手負いの獅子が暴れまくるので余計に動く。
このようなことから、ポジションサイズを小さくしてやった方が良いという気がする。
YouTubeタイムスタンプ 18:15
スキャルピングトレード
スキャの損切幅
最近スキャに力を入れ始めました。ドル円5枚を4銭で+2000円を目標にしています。この場合ストップは何銭で入れたらいいのでしょうか?
4銭抜きということなので、ストップは、1.5倍の6~6.5銭くらいが本当は良いだろうと思う。プロフィットテイク(利益決済)と損切を同じ4銭で考えると、瞬間的なブレでストップだけ付いて利食えなかったりする。
私は、どちらかというと、1対1とか、利食いよりも損切幅が小さいとかではなく、利食い幅の方が小さく、損切幅の方が大きい。私は、自分に一番適した1.5~2.5銭くらいで利食い、4.5~5.5銭で損切したい。
4銭で運用するなら、6~6.5銭を1つの目途にして、これでは、ストップが付きすぎるというのであれば、もう少し広げても良いかなと思う。
ただ、勝率を考えて欲しい。
8割以上負けずにトレードできるのであればよいが、これが5勝5敗とか、あまり勝率の高くないケースだと、トータルで見るとマイナスで終わってしまうことがある。例えば利食いを4銭、損切を10銭に置いてしまうと、ストップだけ付いて終わってしまうことがある。その辺には十分に注意が必要。
YouTubeタイムスタンプ 22:29
勝率と損益比率の関係は、下記のバルサラの破産確率が参考になります。
スキャの仕掛時
最近のロンドンは、初っ端から売ってくる。1回乗って3~5分位やってみる。新値を更新できないと一斉にひっくり返してくるので、利食いそびれに注意。
スキャルピングの良いタイミングは以下の通り。
- ボリンジャーバンドのセンターラインでちょうど止まる
- ボリンジャーバンドのセンターラインを割込んできたら売る
- ボリンジャーバンドのセンターラインを下から抜けた時に、傾きが下げから上げに切り替わる
- 直近高値を抜けたら買う(146.45~50円のゾーン)
YouTubeタイムスタンプ 1:17:48
指標発表時のトレード
指標が発表された瞬間は、当然、マーケットがボラタイルに動くが、良い数字が出ているのであれば、売られっぱなしでは終わらないというのが私の考え方。
米債の利回りが下がっていない場合などは、ガンガン売られていても上手く押し下げられないと、売っていた連中がひっくり返してくるので、そのようなポイントは買える気がする。
最初の1~2分は、当然、場が荒れているので、レートが収まってきた段階で、予想と結果を比較して、買った方が良いか、売った方が良いかを判断する。
チャートの方向性が見えて来た時に、押し目買いか戻り売りで入る。最初のうちは、あまり、追いかけの売り買いはしない方が良いかもしれない。
YouTubeタイムスタンプ 1:03:32
一目均衡表はどの足に表示?
一目均衡表は、基本的に日足、4時間足、60分足で見る。5分足なんて短いものでは、一目均衡表なんか見ないという人が結構いる。
YouTubeタイムスタンプ 1:13:22
なぜ損切後に逆行?
どうして損切りした後は逆に向かうのですか?
これは良い質問。チャートを例に説明する。
- マーケットがショートになっていると判断して、146.30円台まで買い上げる。
- 下げても、ちょうど雲の下限、90・200の移動平均線で止められる。
- ボリンジャーバンドのセンターライン、雲を抜けてくる
- 一番ポイントの直近高値を超えてくる
- 投機勢が50円のストップを付けてやろうと考える
- 銀行が客の依頼をもとに50円より上まで買い上げる
ここから以下のパターンに分かれる。
《銀行がストップを持っている場合》
買った弾を客に渡す。
《銀行がストップを持っていない場合》
A.マーケットがどんどん買い上げてくれる場合
↓
ゆっくり利食う。
B.マーケットが付いてこない場合
↓
買ったものを売らないといけないので利食いで下がる。
買い上げるのは、本当にショートを切らなければならない人間よりも、そのストップが出てくることを期待した投機勢がやっている。それで、投機勢(客)の依頼により銀行が146.50円より上に押し上げる。
買い上げた人間は、自分がストップを持っている場合、買った弾をその上でお客さんに渡せば、それ以上、何もする必要がない。
何も持たずに、ストップがありそうだと思って、ジリジリ買い上げて最後に146.50円のストップをドーンと飛ばした場合、どんどん上に行くなら自分はゆっくり利食えばよい。
そうではなくて、その後、誰もついてこない場合は、ロングを売らなくてはならないので、利食いのために下がる。
YouTubeタイムスタンプ 1:14:42
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