JFX LIVE 切抜 2022.11.14 捕まった時の逃げ方

JFX LIVE 切り抜き
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2022.11.14のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、ドルが大暴落したため、捕まった時の逃げ方などを中心にを解説しています短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。

なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。

当面のレンジ幅

138円台~140円台ミドルの3円幅位のレンジ

大きく見て、140円は1つの節目で、超えてきたら当然ストップがありそう。それでも、140円台ミドルから141円台はだいぶ重たそう。

一方、138円台はそれなりに実需の買いが下で待ち構えているだろう。

輸出の戻り売り、並びに輸入の買いで上下を大きく見て、3円ぐらいの値幅で挟まれているのかなという気がする。

YouTubeタイムスタンプ 01:58

 

ドル円は下落トレンドに転換?

ニャフェット

(ニャフェットがした質問)ドル円は前から社長がポイントに上げていた140円を割り込み上値も重たいので、下落トレンドに転換したと判断して良いのでしょうか?

140円を超えても、ここから、もう1回150円を目指して買い上げようという発想にはならない

なかなか突破出来なかった140円が抜けて、1回138.50円が割れた。今、そこから170 pipsぐらい戻っている。ここから、141円のミドルを超えるまで135 pipsぐらいあるが、ここはそれなりに重たいだろうなと考えている。確かに、152円円を目指したドル高の流れは、明らかに変わってきた

次はどこまで押し下げることができて、新しいレンジがどこになるのか?今、皆がそのレンジ感を作りに行こうとしている。

金利差自体は広がる方向が続くので、このまま、ドル円が130円、120円とどんどん下落していくことはないだろうと思う。

アメリカ経済がはっきりスローダウンし、利下げのフレーズに入ってくれば、ドルはもう少し売られるだろう

今のところは、当然、引きつけて戻り売りをしたい人たちがいる。また、ドルが急落する際に、ドルロングをうまく切れなかった人たちもいると思う。そのような人たちの売りが、141円ミドルにかけて出てくるだろうと判断している。

これだけ急激に相場が落ちてしまうと、円キャリートレードで持っていた人達全員が、円ショートに巻き戻せるということはない気がする。

YouTubeタイムスタンプ 09:04

 

捕まった時の逃げ方

ドル円の逃げ方

リスナーさん

ドル円147円後半で捕まっています(泣)。社長、どうすればいいですか?

多分、簡単には、147円後半まで上がらないと思う。

ちょっと怖いが、例えば、138円で少し買い、それと合わせて、141円台後半~142円位で少し損切をしていく。

147円のロングを持ったままでいると動けなくなってしまう。申し訳ないが、145~144円が割れたあたりで途転をしないと、そのタイミングは逃してしまった。どこまで下がるか分からないので、買い増しもできない怖さもあったと思う。

逃げる方法は以下の2通り。

 

買い増しで逃げる場合

(1)147円:ドル円 買いポジション10万通貨と仮定

(2)137~138円:5万通貨買い

(3)141円:(1)の5万通貨と(2)の5万通貨、合計10万通貨を決済

サポートライン:137.35~40円、135.50円(こちらの方が強い)

証拠金に問題がないのであれば、137~138円で5万通貨買って、141円で決済し、ある程度の実現益を出す。この時、上で捕まっている10万通貨の内5万通貨を合わせて落とす。

147円で持っている残りの5万通貨をどう処分するか考え、少しずつポジションを解消していく。むやみやたらと買い下がるようなナンピンではなくて、計画的にポジションを減らしていく。一発で、全部損切するよりも、収益的に少しでもやられが少ない形で切っていく。

買っても、買ってもズルズル崩れる一方なら、チャートのポイントを押さえる。日足で見て、140円のポイントがあった。それで、なんとか、雲の下限に近いところで止まった。

次のサポートを考えると137.35~40円、135.50円位で、後者の方が強いと思う。142~3円まで上がってくれたら、ロングは少しずつ切っていった方が良い。当然、買い増しをするタイミングを待つべき。

 

売りで逃げる場合

(1)147円:ドル円 買いポジション10万通貨と仮定

(2)140.35~40円:5万通貨売り

(3)139.85円:(2)の5万通貨を決済(利益50銭分)

(4)(2)の利益分で、(1)の買いポジションを数万通貨損切

両建ては、証拠金残高があるように見えて実は含み損が大量にあるだけなので、あまりお勧めしないが、トレーディングをするために、「両建あり」にする。(「両建なし」だと決済されてしまう)

例えば、140.35~40円で売り、それを139.85で買い戻すと50銭抜ける。その収益で捕まっている147円を少しずつ切っていく。実現損を大きく出さずに、トレーディングで勝った分を切っていくのは、ディーラーがよくやるやり方。

短期のトレーディングの収益でポジションを軽くしていく方が良い。むやみに一発で取り返そうとするとダメ。コツコツとやっていった方が、最終的には取り返せる可能性が高い。

YouTubeタイムスタンプ 21:37 45:41

ユーロドルの逃げ方

リスナーさん

ユーロドル、パリティ下で捕まっています。ユーロの情勢から考えていつか落ちてくるのかなとも思いますが、含み損が増えてドキドキしてしまいます。このまま持っていても大丈夫でしょうか。

(1)1.00:ユーロドル 売りポジション10万通貨保持と仮定

(2)1.02近辺:1.5万通貨買い

(3)1.02以下:売りポジションと買いポジションの両方を損切

(4)1.02以上:(2)を利食いし、その利益の分、(1)を損切

ドル円のロング、ユーロドルのショートを持っていて、現在やられている流れはドル売り方向。今すぐにパリティ(1.00)まで落ちてくるのはちょっと考えにくい。1.02が結構な支えになる可能性がある。

今、売りを持っているので、レスキューという前提であれば、両建てありにして1.02近辺を買いから入る。もし、買って下に落ちたら、パリティ以下のポジションと合わせて両方落とせば損切になる。

押しを買ってみて、それが戻った時に利食って、根っこのショートを少し減らすというオペレーションが前提になる。買いで捕まっているものを無限ナンピンしていって、万が一下にズドーンと落ちてしまったら、全損になるので難しい。

気の長い話かもしれないが、新たに作ったポジションを利食って、少しずつ減らしていき、毎日の収益がプラスに終われる形にする。

YouTubeタイムスタンプ 37:03

両建あり」にしてトレーディングしないと決済されてしまうので注意!

 

ナンピン時のシングル切り

139.75円で売っている人が、ナンピンをして140.25円で売ったとすると、140円ちょうどがアベレージコストになる。これが、あと5銭のところまで近づいた。あと、3~5銭でコストになるのにも関わらず、そこまで行かないで離れることはいっぱいある。だから、ナンピンをした時には、シングル切りといって、5銭以内まで近づいたら「ニアリーイコール(≒)」だと思って、すっぱり切った方が良い

もし、持っていて0以下になれば逃げられるが、「5銭だったら良いか」と思うわけ。これが、「あと5銭、3銭」と言っておきながら、そこから35銭離れて高値で損切したりすると、かなり心理的影響が残るので避けた方が良い。

YouTubeタイムスタンプ 41:00

 

ドル円 暴落したので買い?

レベル感のロングは、まだ、ちょっと怖い。自分としては、やはり、引き付けて戻り売りから入りたいと見ている。なぜなら、根っこで捕まっている人間や、キャリートレードでもっと高いところで買ってしまった資本等がいるはず。逃げたい人は、141円ミドル~142・143円で売ってきて、145円まで戻らないのではないかと思う。

どこかで、もう1回突っ込んで、135円には届かない137円ギリギリのところで止まれば、137~142円位の新しい5円幅のレンジが出来て、しばらくそこで揉みあう。それで、金融政策で決まってくるような気がする。

日銀の介入により、「とにかく買っておけば良い」というセンチメントを変えて行ったのが大きい。

YouTubeタイムスタンプ 43:07

ドル円 底なしの暴落になる?

一番高い151.95円から一番安い113円までフィボナッチを引いていくと、上げ幅の38.2%が137.55~60円位になるので、それが、1つのポイントになると思う。サイコロジカル(心理的)なものは135.00~50円

この上昇幅で考えると、半値戻しが132円位になるが、すぐにそこまで落ちることはないと思う。130円割れは、アメリカの金利も関係してくるので、もっと先の話になる。

38.2%を超えるかもしれないが、半値戻しまで行かないで、137円台、135.50円手前で止まり、再度ゆっくり上昇を始めれば、コレクション(修正)と考えられなくもない。

以上により、奈落の底まで落ちるとは思っていない

YouTubeタイムスタンプ 46:30

 

オプションがある時の取引

リスナーさん

今晩のNYカットオプションが140円にありますが意識したほうがよいでしょうか。

そのオプションは、プレーンバニラオプション(ノックアウト条項などが付いていない通常のオプション)だと思う。オプションがあるのであれば、140.40~50円位は、それをバックに売る弾も、下がってくれば買う弾もある。

このオプションをいつ作ったのか考えてみたい。日足で見て、140円はどん底。

去年の7~8月なら、135~137円のところがあったので、140円のドルコール(ドル買いオプション)を作ることは、アウトオブマネーでできた。

しかし、さすがに期間が長いので、そのようなオペレーションはあまりしない。

どちらかというと、150円台に上がった時、もしくは、145円位で揉んでいる時に、ドル売りのヘッジとして140円のドルプットを買っているケースが多い

140円のドルプットであれば、通常オプションホルダーは、買いから入るオペレーションをやる。140円のプットをバックにすればドル売りを作れるので、138~139円台は当然買える。その買った弾を今、もう1回売り直している。

今、140円を超えているので、このオプションをうまく使えない。147円を買ったら、140円で損切れるというのでは、あまり美味しくないので、もう少し下を買いたい。そうすると、上値が重くなってきて、140円の方向に下がってきたら、オプションに吸い寄せられるように、ストライクの上を売る、下を買うというオペレーションが出てくる可能性がある。

140円のプット(売る権利)を持っている場合
139円で買うと、それ以上、価格が下がっても1円の利益が確定している。
140円(売る権利)-139円(買い)=1円の利益
140円を超えたら、普通に為替決済する。
これを何度も繰り返して利益を出すことができる。
コール:買う権利
プット:売る権利
YouTubeタイムスタンプ 1:08:13

 

JFXは、毎週、月・木の18:00からYouTubeでライブ配信をしています。解説の小林社長は、億トレーダーからも絶大な信頼を寄せられており、FXの神様みたいな方です。視聴者からの質問にも丁寧に答えて下さいますので、個人的には有料級の内容だと思っています。なお、この切り抜きは小林社長の許可を得て記事にしています。
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