2023.1.5のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、毎朝のチャート分析方法、ショートカバーと仕掛けの見分け方を中心とした解説をしています。短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。
鉄板ポイント
直近安値を割ったら売ってみるというのもあるが、新値は叩いてポジション作るというのが自分としてはうまくいっているかなと思う。
YouTubeタイムスタンプ 09:05
上値が重い・底堅いの判断方法
上向き:買い、下向き:売り
1/5のドル円5分足で解説
朝方、輸出実需が売った後、131円台から売り上がり132.20円 が重たく見えた時間帯がしばらくあった。ところが、131.20円が重かった分、そこが底堅くなってしまい、今度は、売り上がって131.60円を超えてきたところで損切が入った。
だから、131.60円が割れても131.55円くらいで止まってしまい急落がない。132.90円~133円台前半をどんどん買っていくような材料がないので、損切が終れば上を買う人はいないという発想。
1回 買い上げた人間の利食いと新規の買いが出ないから下がってきている。ポジション的には、アジアのショートが切らされて、欧州勢が自分の買い上げたロングを止めて、ポジションをどんどんスクエアにしているという気がする。
上値が重い・底堅いという判断は、アベレージコストを見ながら、どこでどういった時間帯でもみ合いを続けているか、直感的に行うしかない。
ドル円日足で解説
日足を見ると、ボリンジャーバンドのセンターラインで止められて、上値と下値が切り下がる典型的なダウントレンドになっている。乱暴な言い方すれば、日足のボリンジャーバンドの傾きで売りか買いかを見ていっても、そんなに外れることはない。
ボリンジャーバンドのセンターラインが、これだけ毎日垂れてきて上値をきれいに止めているので、目先、134円が重たいということが見て取れる。
上がって来る時、もみ合いからボリンジャーバンドが上昇し始めて、さらに日足がその上に来ている。1回下離れて、瞬間的にボリンジャーバンドの角度が真横になって止まった。再度上昇基調に向かう時にボリンジャーバンドのセンターラインが上向いた。この場合は買い回転する。
一方、ボリンジャーバンドのセンターラインが下がっている時は売り回転する。
上値が重い、下値が堅いというのは、ボリンジャーバンドのセンターラインを中心に見る。
YouTubeタイムスタンプ 18:37
毎朝のチャート分析方法
- 5分足のローソク足を360本にする
- 昨日の朝5時くらいから表示(昨日のチャートが1枚に収まる)
- 各市場のオープンの時間帯に線を引く(注)
- プリントアウト
- 各市場の高値、安値をチェックし、ポジションができているのか、まだ持っていそうなのかを判断
(注)東京:9時、ロンドン:17時、ニューヨーク:22時、クローズ:7時
以前の動画で、このチャートに水平線とトレンドラインも引くと言っていました。私は、さらに小林社長の「昨晩の概況」(Twitter等で毎朝発信)を書き込み、どのような理由で為替が変動したのかチェックしています。
YouTubeタイムスタンプ 47:39
ショートカバーと仕掛の見分け方
レートがトレンド方向に対して大きく逆行したときの判断が難しいなと思っています。ショートカバーなのか新規の仕掛けなのか判断する方法、見方があればご教示いただきたいです。
昨日のクロス円の弱さは見過ごしてしまう位強烈な上げでした!これは金利差の円売りで再度下目線の試しからの諦め上目線と考えるべきでしょうか?
上記2つの質問を合わせて回答。
昨日のドル円の急激な上昇には前振りがあった。
1/2は全然、値動きがなかった中で、1/3の朝、ショートの損切を引っ掛けた。8:10、130円台後半~131円台にあったストップを思い切り上に持って行ってストップロスを付けた。今度は、下のストップロスを全部つぶしに行って129.51円くらいまでやった。
これを見たマーケットは、「やっぱり売っていかないといけない」となったが、「こんな急落は売れない」ということで、戻り売りをした。
129.90円、130円台を売って捕まり、戻り高値の133.33円を超えたためストップロスが出て跳ね上がった。その後、もう一度下がった時に133.33円ドンピシャで止めたのは、マーケットのショートが、まだ、切りきれていなかったから。
例えば、129.90円で売った人が、130.80円でナンピンしたとする。当然、130円台ミドルでやめる人が出てくる。こういったカバーが入るから下がりきれない。急激な上昇というのは、相場の転換云々ではなく、完全にストップロス。
その後、じわじわ上に持って行かれたので、ロングはみんな利食えるが、戻り売りした人だけが捕まってなかなか止められない状態になった。
1/2の129.92円くらいまでのロング攻めが非常に邪魔だった。130円割れで、もう1回下がる事に夢をかけたショート勢がいたと思う。このショートが上手く利食えず、さらに戻り売りを吸収し、131円くらいでものの見事に捕まった。
一度切り返したがダメで、131円を抜けていき、落ちてもさほど下がらず、131.50円、132円、132.50円のストップを引っ掛けた。マーケットがショートに傾いたまま132.70円台まで上がっていった。
今日、131.68円まで下がったのは、久しぶりに132円台になったため、本邦輸出勢が売って来たからではないか。129円台まで見せられて、ヘッジが足りていなかったところが売ってきたのではないかと思う。
下がる過程で下を叩ける輸出企業はそれほど多くない。戻っても、1回売った水準は見逃し、もう少し高いところを狙ってくる。そのため、戻り売りをした輸出を突っ込み売りした投機筋が食っていったのではないかと考えられる。それで、ニューヨークの昨日(1/4)の高値を超えたところで、もう一発ストップが出た。
マーケット全体は、ショートに傾いていて、まだ、それが残っているため、132.35円、132.25円くらいで買いが入り132円は割れないと考える。
年明けは、フラッシュクラッシュや下を攻めるというコンセンサスの影響もあったかもしれない。みんなで下を突っ込んで売って、捕まったのが今も続いているのではないか。
「金利差の円売りで再度下目線の試しからの諦め上目線」というのは出てくると思う。
YouTubeタイムスタンプ 1:07:46
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