2023.1.26のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、オプションを使ってどのような取引が行われるか及びプライスアクションの解説をしています。短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。
オプション(OP)を使った取引
オプション取引についてご存じない方は、先に下記の記事を読んだ方がわかりやすいと思います。
OPを見合いに使う取引
1/26~31にかけて、129~130円のオプションのストライクがある。これにより、オプションを見合いにして、両サイドとも130円を超えたら売り玉が出てくるし、129円を下抜けしたら買い玉が出てくると予想される。
例えば、130円のドルコール(130円でドルを買える権利)を持っている場合、130円より高いところで売れば、そのオプションを使って130円で利食いできる。通常なら、130円台で売って、上に持って行かれたら損切になるが、オプションを見合いにすれば130円の買いを作れるので、全部利食いに充てられる。
一方、129円のオプションがどちらなのか難しいところだが、仮に129円以下に突っ込んだ時に作っているとすれば、ドルコールなのかもしれない。少なくとも、現状(オプションを作った時)よりも高いところでドル買いのコールオプションを作ったり、現状よりも低いところでドル売りのプットオプションを作ったり、アウト・オブ・ザ・マネーにしてオプションプレミアムを安くするようなオペレーションをしていたと思う。
例えば、127円台の時に129円のドルコール(129円でドルを買える権利)を作るとアウト・オブ・ザ・マネーになるので、オプションプレミアム(オプション価格)を安くできる。
129円で買い玉を持っていたら、今ならどこでも利食える。(話をしている時点のドル円レートは129.80円。129.80円-129.00=0.8円が利益となる)129円近くになった時に、上で売った弾を買い戻せば利食いになり、それにより、オプションが、また裸で出てくるので、再度、同様の取引ができる。
要は、129円と130円に挟まれて、両サイドとも下がれば買いが出てくることになる。
YouTubeタイムスタンプ 4:41
OPのγ(ガンマ)トレード
127円台に下がった時に作った130円のドルコールのオプションであれば、それを見合いに上を売ったら下で買い戻すというガンマトレードをする人が結構いる。これは、オプションの本に必ず出てくる、上がれば売る、下がれば買うというオペレーションのこと。それをやって、支払ったオプションのプレミアムを取り返そうとする。
YouTubeタイムスタンプ 1:18:46
OP価格超えで逆の弾
(オプションについて)だいぶわかってきました。ありがとうございます。上記の説明は、130円まで買いあがるのも怖いということでしょうか?129円まで売り込むのも怖いので、上下どちらも手前で止まりやすいのでしょうか?
オプションの手前で止まるというよりも、超えたところで、すぐに逆の弾が入ってくると考えた方がよい。
例えば、130円でドルを買う権利(ドルコール)を持っていたとする。130円を超えたところで売れば全部利食いできるが、なかなか、そこまで行かないとする。この場合は、129.95円で売って、130円の損切として使える。ドルが上に突破して急騰したとしても、130円で買い戻しができる。
売って下がったらすぐに買い戻して(普通に決済)、再度、上がったところを売るというように、130円のオプションをバックに使う事も可能。
ピッタリ止まるのは、ノーマルのオプションではなくて、ノックアウトオプションの時。
ノックアウトオプションとは、例えば、130円が付いたら、125円でドルを買う権利が消滅するようなものをいう。この場合は、130円に行かないように手前で一生懸命、防戦売りをする。でも、売った弾というのは、元々売りたくて売っている訳ではないので下がったら買い戻す。それで、また、130円を狙いに行かれたら手前で売る。ただ、投機筋に狙われたノックアウトというのは、2度、3度やられたら最終的にはほとんど付いてしまう。
YouTubeタイムスタンプ 17:57
OPがコールかプットかの判断
オプションがコールかプットか外から見てわかる手段はない。オプションディーラーたちは、値動きを見ながら、多分、このあたりでオプションを作っているはずだと推測する。パソコンのない時代は、ボラが動いた時に、「こういった出会いがあったと思われる」とノートに書きこんで管理していたディーラーもいた。
YouTubeタイムスタンプ 45:39
プライスアクション(PA)
プライスアクションのやり方
社長はスキャルをする際、ローソク足よりも値動きだけでエントリーすると聞きましたが、インターバン経験者だからできるのですか?
レートパネルと1分足のチャートを見比べて、下がりそう、上がりそうというのを四六時中やっていたら、3ヶ月間でおぼろげながらわかってくるようになると思う。騙されたと思って1回やってみて下さい。以前、会社に来て頂いてスキャルのトレーニングをしたことがあるが、早い方たちは、3ヶ月くらいで上がりそうか、下がりそうか分かってくるようになった。
YouTubeタイムスタンプ 49:16
PAの時のエントリー価格
チャートではなく、レートでエントリーチャンスを伺っている時、エントリー価格はあらかじめ決めているのですか?
ある程度、ここのゾーンで入りたいと思う事はあるが、エントリー価格決めている訳ではない。
今、129.85円くらいから下がったとする。その時に、ものすごく大事なチャートのポイントがあったとして、この128.80円が割れたら絶対投げますよね。絶対という言葉はいけないのかもしれないけど。129.85円で揉んでいるから、今は参加できないが、129.82円、129.81円と下がってきて、129.80円が割れそうなところからだったら売りで参加する。プライスアクションとは、そのようなものだと思う。
YouTubeタイムスタンプ 1:16:29
コメント