JFX LIVE 2023.4.6 ファンダとテクニカルが違う時

JFX LIVE 切り抜き
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2023.4.6のJFX LIVE(YouTube)を抜粋しました。今回は、雇用統計が出た時の値動き、ファンダとテクニカルが違う場合等についての解説をしています。短期予想は鮮度が命なので取り上げていません。なお、YouTubeのタイムスタンプ(再生開始時間)からJFXの動画にジャンプします。

早朝から仕掛けがあった場合

朝、6~7時くらいの相場の薄い時から、米系シンガポール等が仕掛けてくることがある。乗っても良いと思うが、9時以降に流れが変わることもあるので、その前に1回手仕舞ってスクエア(ノーポジション)にする。

YouTubeタイムスタンプ 2:54

 

雇用統計が出た時の値動き

リスナーさん

雇用統計の予想が悪く、結果もその通りだった時、それでもサプライズ(爆下げ)になるのでしょうか?

悪いと予想しているので、皆がショートを持っている。1回突っ込んだところで、ショートの利食いが入るために結構戻る。ただ、結果が悪いため、ずっと上がり続けることはなく、再度売り込まれることになる。

雇用統計が悪いと予想していたのに、そう悪くない数字が出た時が一番きつい。悪い数字なのでショートを切り切れないまま売り上がってしまう。じわじわ、真綿で首を絞められるようなショートカバーの動きになる。

一方、予想に反して良かった場合は、吹き上がるので一発でショートが切れる。

YouTubeタイムスタンプ 26:33

 

ゾーンでポジションを作る

5万~10万通貨作ろうと思った時、ワンショットで10万通貨を打つよりも、ゾーンで考えてポジションを作る事が多い。

一つの単位としては、1万通貨を5回やって、さらにもう一度、5回やる等。さらに5回やって15万通貨までいっている時は、最初のポジションが担がれている時。利が乗っていれば、どこかで利食っているから。Twitterに「ゲゲゲ」とか「グエッ」とか書いている場合は、かなりやられている。

ゾーンの幅は大体2銭くらい。

YouTubeタイムスタンプ 25:32 42:21

トレンドを作るのは実需

リスナーさん

投機取引が95%程度と言われている中でも実需のフローは舐めてはいけないのでしょうか。実需のフローに投機筋が便乗しているだけで、相場を動かすのはやはり投機筋なのではないのでしょうか。

まず、私は投機筋が95%だとは思っていない。実需が5~10%、機関投資家が10~15%、75~80%くらいが投機筋ではないかという気がしている。(注)

投機筋というのは、売らなくてもよいのに売っている、買わなくてもよいのに買っている人で必ず反対売買が伴う。

一方、実需の輸入は買い、輸出は売る。実需は、決済に充てるため、利が乗って来たからといってマーケットで利食ったりしない。買い切り玉、売り切り玉という言い方をする。

生命保険などの資本も、米債や米株の運用にかかわるようなものは、長期保有が原則のため、すぐに売ったりしない。

為替のトレーディングをやっている生命保険、米系のファンド、投資顧問等の投機筋はドッタンバッタンやって実需のフローに便乗する。

例えば、世の中に実需と投機筋が1社ずつしかなかったとする。投機筋が売って実需が買った場合、それが下がっても投げないし、上がっても利食ってこない。結果的に、投機筋が反対売買をしようと思った時に、実需が出してこなければ投機筋が出すしかない。

上手く方向が合わないと、実需に買われた後は、マーケットに投機筋しかいなくなるためポジションが傾いてしまう。動き出した時にレートがなかなか出てこないと損切の嵐になり、ことのほか大きく動いたりもする。

また、投機筋は、買って上手く持ち上がって利食い、そこから売り向かっても、失敗して上で買い戻すこともある。そのため、トータルで見るとトレンドを作るのに貢献していない可能性も。

投機筋は、買って上がったら止めるが、実需はさらに買ってくることもある。投機筋が相場を動かすというよりも、実需や機関投資家がトレンドを作っていると思う。

投機筋:主に短期間の売買を行う投資家

実需:輸入代金を支払うために円を外貨に換えたり、輸出で得た外貨を円に換えたりする輸出入業者など

機関投資家:生命保険会社、損害保険会社、など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいう。一般的にあまり短期間での売買をしない。

YouTubeタイムスタンプ 28:17

 

途転からの往復ビンタ防止法

リスナーさん

ドル円のスキャルピングをしていて、ドテンからの往復ビンタをよく喰らいます。これは一歩ずつ動きが遅いということでしょうか?防ぐにはどうすればよいでしょうか?

これは、おっしゃる通り、一歩ずつ動きが遅いのが一番の原因だと思う。

ロングを持っていて、上がっている最中に利食えないと上手くいかないことが多い。崩れ始めると、どうしても「最高益まで戻ったら売ろう」と考えてしまってダメだったり、ためらっているうちにさらに下がったりして、コストになってしまうケースがよくある。

ダメだと思ってひっくり返した時に、それが遅くてどん底のショートを持ってしまい、また、捕まるというパターンが多いので難しいと思う。

YouTubeタイムスタンプ 32:14

ファンダとテクニカルが違う場合

リスナーさん

ファンダ的には上目線でも、テクニカルは下目線の場合どっちが優先ですか?

ポジションの傾きも見なければならないが、圧倒的にテクニカルの影響の方が強い。何もなくなった時にじわじわファンダが効いてくることがあるが、スキャルピングなら無視してもよいのではないか。

よく、要人が「この相場はファンダメンタルズを反映していない」と言うことがあるが、ディーラーは「誰もそんなもの見ていないからそう動くんだよ」と笑っている。

ただ、ファンダメンタルズを全く無視してよいわけではないので、金利やインフレがどうなるのかわかっている必要がある。

例えば、これから金利が下がり、雇用が悪いと言われているので、今のトレンドは下向き。スキャルピングで瞬間的に買いから入ることがあったとしても、それは、邪道になる。

以下、チャートを使って具体的に説明する。

今のファンダは売りかもしれないが、急落している最中に下から切り上げて、一回反落しても止められて、直近高値を超えたポイントは買いになる。ボリンジャーバンドのセンターラインが上向いていることからも安心してエントリーできる。

しかし、ずっと持ってはいられないので、伸びが止まればやめる。

要するに、自分が今入っている方向は、順張りなのか逆張りなのかをしっかり理解をしたうえでトレードする事が大事

YouTubeタイムスタンプ 44:20

 

JFXは、毎週、月・木の18:00からYouTubeでライブ配信をしています。解説の小林社長は、億トレーダーからも絶大な信頼を寄せられており、FXの神様みたいな方です。視聴者からの質問にも丁寧に答えて下さいますので、個人的には有料級の内容だと思っています。なお、この切り抜きは小林社長の許可を得て記事にしています。
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